
アイレス写真機製作所は、かつて東京都新宿区に存在した日本のカメラメーカーです。
その前身は、1949年に設立されたヤルー光学というカメラメーカーで、フィルム二眼レフカメラのヤルーフレックスを発表しました。
このカメラは結局、生産販売まで至らなかったために、市場に出回っている個体数がわずか約50台と非常に希少性が高く、コレクターズアイテムとしても有名です。
そんな歴史を持つアイレス写真機製作所が発表した二眼レフが「アイレスレフレックス」です。
1950年頃に発表された初代のアイレスレフレックスYIは、当時の二眼レフブームも相まって、多くの需要がありました。
アイレスレフレックスシリーズの最大の特徴が、当時の日本光学(現ニコン)のニッコールレンズを搭載していたことです。
そのため、一時期はニッコールクラブの会員数で首位を獲得したこともありました。
しかし、ニッコールレンズの供給不足から、徐々にオリンパスのズイコーレンズや昭和光機のコーラルレンズに変更されていきました。
多くの二眼レフが登場した時代に世に送り出されたアイレスレフレックスですが、搭載しているレンズ性能などもあり非常に質の高いカメラとして今なお語り継がれています。
中古市場で見かけるものはズイコーレンズが多い傾向がありますが、それでも高い描写力を誇る十分な実用性を持つカメラです。
番号 | 日本名 | 発売年月日 |
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1 | automat | 1954年 |
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