Distagon T* FE 35mm F1.4 ZAは、発売時期が2015年と比較的新しいカール・ツァイ製の大口径単焦点広角レンズです。
ZAとはZeiss Alphaの略で、カール・ツァイスがソニー向けに開発したレンズに冠せられます。
マウントタイプは、ソニーFEマウントでソニーのフルサイズミラーレス一眼で使用できます。
レンズ構成は8群12枚で、高度非球面レンズのAAレンズ1枚を含んだ計3枚の非球面レンズを採用することによって、画面中心から周辺まで劣化のない高い解像力を実現しています。
開放F値1.4という明るさと、9枚羽根による円形絞りによって作り出される、美しいボケも魅力です。
機能面ではソニーが開発した、正確なフォーカシングと静粛性に優れたダイレクトドライブSSMを搭載しており、レンズ本体の小型化と高いAF性能の実現に貢献しています。
描写はカール・ツァイスのレンズらしくシャープで抜けが良く立体感のある描写が楽しめます。
比較的新しいレンズのため、現在でも新品での入手も可能で、中古市場においてはその人気の高さから、非常に高値で取り引きされています。
現代版のDistagonとも称されるDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAのその優れた描写力と豊かな表現力は、ソニーのEマウントレンズのなかでも群を抜く、まさに銘玉と呼ぶにふさわしいレンズです。