EOS-1D Xは、2012年に発売開始された、フルサイズ1810万画素のプロ用デジタル一眼レフカメラです。
RAW撮影時でも毎秒12コマの撮影が可能な連写機能は、フルサイズ機として、初めてEFレンズの絞り羽根応答速度である毎秒10コマを超えました。
高速連写モデルとして存在していた、APS-HサイズのEOS-1Dsと、フルサイズ高画素モデルのEOS-1Dの統合を可能にした、記念すべきカメラとして知られています。
EOS-1D Xの魅力は、プロのカメラとして、信頼に値するモデルであることです。
防塵防滴性能はもとより、視野率100%のファインダーはメガネ使用時でも隅まで見やすく、最大41のクロス測距点を含む61の測距点は、構図を維持したまま狙ったポイントにピントを合わせるのに都合よく配置されています。
ノーマルで51200まで増感することができるISO感度と、-2EVの低照度でも動作するオートフォーカス性能から、夜間撮影に向いているカメラです。
2000万弱の高画素数と、高速連写性能および低照度耐性が高いため、業界ではカワセミの写真で一躍有名になった、野鳥写真家の福田啓人氏や、航空写真家のチャーリー古庄氏や、ルーク・オザワ氏といった飛行体専門の写真家達に愛用されてきました。
諸氏の作品は、それぞれの写真集やレクチャー本、ネットではCANON iMAGE GATEWAYで見ることが可能です。
気温0℃の環境であっても、ライブビュー使用時に約250枚、光学ファインダー使用ならば、約860枚の撮影が可能という、耐寒性能を備えた、堅牢なデジタル一眼レフカメラです。
EOS-1D Xは、真冬のサッカーやマラソン、真夏の野球など、屋外のスポーツ撮影がおすすめです。
ISO感度を6400程度まで上げても鑑賞に堪えられる写真が撮れるため、水泳やアイスホッケーなど、屋内で行われる動きの激しい競技中に選手が見せる、一瞬の表情や決定的瞬間を精細に記録するのにも向いています。
正確なオートフォーカスと適正な露出コントロールは、動きを読みにくい高速移動体を撮るのにおすすめです。
400mm以上の超望遠レンズを取り付ければ、近年日本でも開催されるようになったエアレースの撮影も完璧です。
野鳥などを撮影する場合は、三脚を駆使すれば、正確さがより引き出されることでしょう。
EOS-1D Xを高く売りたいのであれば、付属品が揃っていることを確認しなければなりません。
バッテリーパックやチャージャーとは違い、HDMIケーブルやインターフェースケーブルなどのケーブル類を忘れて査定に出すと、付属品欠品のため買取価格が下がってしまう可能性があります。
EOS-1D X Mark IIに買い換える場合、GPSレシーバー内蔵なので手元に残す理由がありませんし、オプションのGPSレシーバーがある場合はまとめて売却することをおすすめします。
EOS-1D Xは、付属品や、汚れ・キズの有無、動作が正常かどうか、という点で買取価格が左右します。
シャッターやミラーの状態、およびファインダー内の汚れなど、査定の際にチェックされるポイントは沢山あるため、ボディやレンズをきれいに掃除しておくと良いでしょう。
査定金額については、Canonの新品参考買取価格をご確認ください。