Hasselbladはスウェーデンで設立され、世界でも有数の中判デジタルカメラとレンズのメーカーです。
1977年に発売されたHasselblad SWC/Mは、1959年にスーパーワイドカメラとして発売され始めたSWCの改良版です。
改良点は、フィルムホルダーにポラロイドバックを取り付けてインスタントカメラ化できる点などがあります。
また、発売当初はCレンズを使用していたためレンズがとにかく大きく、使用するにはなかなかハードルの高い使用感がありました。
しかし、1983年以降はCFタイプのレンズに変わり、プラナーとほぼ同じコンパクトさとなったため大変使いやすいサイズ感でより気軽に撮影できるようになりました。
また、35㎜判換算約21㎜相当の超広角レンズ「ビオコン」となったため歪曲収差がほとんどなく、まさにパーフェクトと呼べる描写を得られます。
Hasselblad SWC/Mはピント合わせが目測式で、被写体との距離を自分で測ります。
超広角レンズ「ビオコン」の搭載により、ピント合わせの心配がほとんど無くかなりの深さの被写体深度を捉えます。
このHasselblad SWC/Mで映し出した作品は色のりが良く、シャープな印象で風景撮影にも最適です。
ポラロイドバックの改良点についてニーズがあるかどうか少々偏りがありますが、SWCとほとんど変わらない機能面を考慮すると年式の新しいSWC/Mが中古機の選択肢としては良好な機種が多くおすすめです。