Contax STは、1992年に京セラから発売されたフィルム一眼レフカメラです。
167MTの後継機種でContaxのなかでは中型機の部類に入ります。
シャッター形式は縦走行メタルフォーカルプレンシャッターを採用。
シャッタースピードはオート時が最速16~1/6000秒、Tv時は1~1/4000秒、マニュアル時は1~1/4000秒と、なかなかの高速シャッターを実現しています。
測光方式はTTL中央重点平均測光とスポット測光の2種類があり、切り替え式で選定できるため撮影シーンやシチュエーションに応じた写真撮影が可能です。
ファインダーにはロングアイポイント式を採用し、ファインダー視野率は93%とやや低めな印象ですが、フィルムカメラの味わいともいえるのではないでしょうか。
Contax STは、発売当時20万円ほどもしている高価な部類に入る一眼レフカメラだが、STの魅力のひとつに操作性のよさがあります。
大きめのボタンで設定しやすいうえに、面白いのはダイヤルイルミネーションが付いている点。
自然光で撮ることの多いユーザーであれば必要ない機能かもしれませんが嬉しい機能です。
バランスのとれたボディデザインは滑らかな曲線で持ちやすく、ストレスなく撮影ができます。
フラッグシップ機であるRTS IIIの下位にあたり少々目立たない機種ではありますが、RTS IIIのような大きさと重さはなく使いやすい手軽さがあります。
スペックではNikon FAと似ていたりする点では十分に性能を備えた優良機種です。
ツァイスのレンズを使用できるフィルムカメラとして比較的製造時期の浅いContax STは程よい狙い所の注目機種です。