1999年に発表されたContax 645は、ヤシカ・京セラのContax唯一の中判フィルムカメラです。
数あるカメラの中でも最も美しいカメラといわれ、写真家や映画監督として名高い蜷川実花氏が愛用しているカメラとしても非常に有名です。
独特の曲線美や質感あるマットな漆黒の外観は、まさに完成された美の極致ともいうべき美しさです。
またこのカメラは、ただ美しいだけではなく最高水準の性能も備えていました。
フォーカルプレーンシャッターを採用し、シャッタースピードは最高1/4000、シンクロ速度も1/125秒と中判フィルムカメラで圧倒的な速さを誇ります。
そして、このカメラのもうひとつの特徴が、専用のレンズマウントシステムである、645マウントです。
カメラのデジタル化を見据えて開発されたこのマウントシステムは、超音波モーターを内蔵し、静かで快適なオートフォーカスを実現しています。
もちろん、そのレンズはツァイスレンズで、描写性能は言わずもがな、素晴らしいものです。
プロも認める高い性能と、その美しい姿で多くのファンを魅了するContax 645は、その人気と製造期間の短さから、非常に希少なカメラです。