1959年に発売したALPA REFLEX 6bは、従来のALPA REFLEX 6をb型にしたモデルです。
1959年の発売から1972年までのあいだに約2,000台を生産し、ALPA REFLEX 6bに与えられているシリアル番号は39601〜42600の範囲となります。
ALPA REFLEX 6の装備には、Alpa Alnea mod. 5aにはなかったスプリットイメージを搭載しているため、後継機にあたるALPA REFLEX 6bにもスプリットイメージが搭載されています。
b型ボディの共通の特徴としては、クイックリターンになったことや巻き上げレバーが付き、フィルム巻きが逆巻きに変更された点です。
ほかにも、当初のレバーは透明のプラスチックが使用されていたのがアルミニウムに変更されたことや、シャッターダイヤルの色が白から黒へ変更となったことが挙げられます。
また、裏蓋を開けるとボディ側にあるフィルムレースの変更はありませんが巻上げは反時計回りになりました。
この仕様変更により、裏蓋にあったローラーが2本なくなっています。
厳密な数字はわかってはいないものの、Alnea をクイックリターンミラーに改造したものをb型に改造し、シリアルナンバープレートまでb型になっているものも複数存在しています。
ALPA シリーズは初心者の方が扱うのは難しい機種ではありますが、クラシックカメラファンからすると1台は欲しいカメラです。
数十年以上前から愛されているALPA REFLEX 6bは、中古市場でも高値で取り引きされています。