
1982年に発売されたROLLEI Rolleiflex SL2000Fは、実にユニークな35mmフィルムカメラです。
一眼レフカメラといえば、ほとんどの場合長方形に近い形状をしており、ボディを手で挟むように持ち撮影するのが主流ですが、Rolleiflex SL2000Fは奥行きが深く、中判カメラやムービー撮影用のカメラを思わせる形状をしているのです。
使い方に柔軟性を持たせているのも特長のひとつで、シャッターボタンに至っては2カ所も付いています。
そのため、カメラの持ち方や姿勢によってはシャッターボタンを押せないという心配が少なく、さまざまなシチュエーションでの撮影を可能にしています。
もうひとつの特長はファインダーで、こちらもシャッターボタン同様、2通りの使い方ができるのが面白い。
1カ所はボディを顔の前で構えた際に前面にくるアイレベルファインダーで、もう1つは上部にあるウエストレベルファインダーです。
ウエストレベルファインダーから覗くと二眼レフカメラのような使い方もでき、被写体や撮影場所に応じた使い分けを可能にしています。
Rolleiflex SL2000Fにはフィルムカートリッジが付属しているので、途中でフィルムを換えたいというときにも重宝します。
Rolleiflex SL2000Fはボディが大きく、携行して気軽に撮影するというカメラではありませんが、独特のボディと使い方で人気の機種です。