1991年に発表された、PENTAX Z-1はPENTAX(当時の旭光学工業)が発売した35mm一眼レフのZシリーズのフラッグシップモデルです。
PENTAX SFシリーズのデザインを引き継ぎながら、新たなコンセプトのもとに開発され第9回カメラグランプリを受賞するなど発売当時から高い評価を受けました。
その最大の特徴が、新たに開発された「ハイパープログラム」という機能を搭載したことです。
これはプログラムモードから、前後のダイヤルを操作するだけで絞り優先モードとシャッター速度優先モードを瞬時に切り替えることができるという画期的な機能でした。
また、廉価版のZ-10で好評であったハイパーマニュアルが搭載され露出調整時の操作性が高められています。
性能面でもSSは最高1/8000秒とPENTAX史上最高のシャッタースピードを誇り、フラッシュ同調速度も1/250とフラッグシップ機として十分な性能を備えています。
PENTAXの銀塩一眼レフで最高の性能を持つ、PENTAX Z-1はPENTAXの製品群でも一桁の数字を与えられた数少ない機種です。
その完成された操作系は今でもPENTAXの製品に受け継がれています。
現在では、中古市場で非常に安く手に入れることができるので当時のフラッグシップモデルを手軽に楽しむことができます。