露出計内蔵のファインダーを標準装備したNikon FがNikon フォトミックFtnです。
標準仕様のNikon F アイレベルには露出計が搭載されていないため、適正露出を得るためには手持ちの露出計か、ベテラン撮影者の勘が必要になっていました。
1968年に発売され、F専用フォトミックファインダーを搭載したシリーズのなかでも完成形となる商品。
フォトミックファインダーは3種類発売されていますが、そのなかでも最もコンパクトで取り回しやすいファインダーです。
ほかの露出計内蔵ファインダーと比べて大きく異なる特徴は、開放F値を半自動で認識してくれること。
レンズを装着して絞りを最小にしたあと、最大開放にすることで開放F値をボディが認識してくれます。
そもそもNikon F自体が人気商品であるため、フォトミックファインダーを搭載したFは需要が高く、特に一番性能の高いフォトミックFtnは当時においてベストセラーとなりました。
フォトミックFtnは、マルチパターン測光が開発されるまでは主流となっていた測光方式「TTL中央重点測光」を採用しており、精度の高い露出計算をしてくれます。
Nikon Fの躍進を支えたフォトミックFtnは、評価の高い人気機種です。