Zenza Bronicaは、1947年に日本で設立されたカメラやレンズのメーカーです。
Zenza Bronicaという名称は、創業者の吉野善三郎に由来しています。
ハッセルブラッドに憧れた吉野が、自らの手で中判カメラを研究・開発したというとても夢のある逸話を持っているメーカーです。
単なる憧れにとどまらず、1958年に発表されたZenza BronicaS2は、和製ハッセルブラッドと称されるほど高品質なカメラとなりました。
Zenza Bronica初期のレンズは、ニッコールから供給を受けたものでした。
のちに純正のゼンザノンシリーズが製造され、ハイスペックかつ小型・軽量化が図られると同時に、描写力の幅を広げています。
ニッコールのレンズがシャープでキレのある緻密な描写であったのに対し、ゼンザノンは滑らかで繊細なボケ味が追及され、どちらも魅力的です。
1998年にタムロンに吸収合併されたのちも、Zenza Bronicaブランドでの生産は継続されましたが、2005年にタムロンが中判カメラから撤退するとともにZenza Bronicaの新規生産は終了しました。
現在では中古市場でのみの流通となっていますが、いまだに高い人気を誇っています。
そのブランドに込められた夢あるストーリーと美しい描写力が、愛好家たちを惹き付けているのでしょう。
Zenza Bronica 買取実績