Steinheil社は1855年にカール・アウグスト・フオン・シュタインハイル博士がドイツのミュンヘンに立ち上げたレンズメーカーです。
レンズメーカーとしては最も古い部類に入る老舗です。
ドイツのミュンヘンには、いくつもの重要な光学会社があり、その中でも特有の個性を持っていたのがローデンシュトックとシュタインハイルでした。
レンズのラインナップとしては、ライカやエキザクタ用が多く流通しています。
数あるラインナップの中でも代表格なのが「Quinon」シリーズです。
その中でも「Steinheil Quinon 55mm F1.9」はオールドレンズファンを魅了しています。
このレンズの設計はガウス型の4群6枚で構造されています。
F値は1.9という、なんとも中途半端な数値ですが、長めの焦点距離である55mmと合う設計になっています。
外観は光沢感のあるアルマイトの美しい仕上げで、コレクションとしても魅力的です。
銅鏡も太めでどっしりとして重量感もあり、高級感を醸しています。
機能もさることながら、デザインにも個性があり半自動絞りの絞りを開放するレバー一つにしても、優雅に作られており、所有欲を満たしてくれます。
描写は全体的に柔らかい印象で、透明感のある発色をします。
ボケも柔らかいですが、柔らか過ぎず溶け過ぎてしまうことはありません。
最近距離は50cmで、寄ったときの画質も美しくデザイン、描写ともにオールドレンズファンを納得させてくれるレンズメーカーです。
Steinheil 買取実績