1997年に発売されたペンタックス645Nでは、6×4.5cm判の一眼レフカメラとしては世界で初めてオートフォーカス機能が搭載されました。
そのため、レンズ群もオートフォーカス機能に対応するために一新され、mc PENTAX-FA645シリーズが販売されました。
カメラ本体側にあるモーターオートフォーカスに対応ており、smc PENTAX-FA645 55-110mm F5.6もその1つになります。
smc PENTAX-FA645 55-110mm F5.6のレンズ構成は9枚9群、フォーカスはAFとMFに対応しています。
焦点距離は55~110mmと、標準ズームレンズとなっており、ポートレートを撮影するのに非常に向いているレンズです。
特殊低分散ガラスやゴーストレスコートを採用しているため、出来上がった写真はコントラストが高くなり、色調豊かな仕上がりとなるのが魅力です。
レンズの重量は500gで、同シリーズの標準レンズの中では軽量のレンズとなっています。
カメラに装着したまま取り回しがしやすく、手持ち撮影に適しています。
645マウントを採用しているため、ペンタックス645Nや2001年に販売されたペンタックス645NⅡ、2010年より始まった中判デジタル一眼レフカメラの645マウント機シリーズでも使用可能で、マニュアルフォーカスのみになりますが、ペンタックス645でも使用できます。
小型軽量設計でありながら、表現豊かな写真を撮れるレンズといえます。