smc PENTAX-FAシリーズは、1997年に販売されたペンタックス645Nに合わせて誕生したカメラ群です。
ペンタックス645Nは645シリーズの第2弾として販売されました。
前モデルとの違いは、6×4.5cm判の一眼レフカメラとしては世界初のオートフォーカス機能を搭載した点です。
PENTAXの技術力を世に知らしめたカメラです。
そのペンタックス645Nに対応するために、smc PENTAX-FAシリーズのレンズはオートフォーカスを備えています。
smc PENTAX-FA645 300mm F4 ED IFのレンズ構成は8群8枚で、フォーカスはAFとMFの両方に対応しています。焦点距離は300mmと長く、望遠レンズです。
最大の特徴は特殊低分散ガラスを2枚採用しているため、色収差を高水準で補正します。
野鳥にフォーカスを合わせて撮影すれば、羽毛の先端までがくっきりと表現された写真が撮影できます。
インナーフォーカスを搭載しているため、フォーカスを合わせるときにカメラのバランスが崩れないのもポイントです。
645マウントを採用しており、ペンタックス645Nのほかにはペンタックス645NⅡ、2010年に販売が始まった645マウント機シリーズに装着可能で、マニュアルフォーカスのみになりますがペンタックス645にも装着できます。
PENTAXの技術力が惜しみなく組み込まれた高性能な望遠レンズで、使用するたびに非常にクリアな仕上がりに驚かされます。