smc PENTAX-FA 600mm F4 ED IFは、「選ばれし者のみが手にする大砲」などと呼ばれる、KAFマウントに対応したペンタックスのカメラ用レンズです。
1991年6月発売。全長456.5mm。バズーカ砲を連想させる巨大な筐体にも関わらず、F4という明るさを誇ります。
このレンズは、光のスペクトル分散の小さいEDレンズを2枚用いて、超望遠レンズに生じがちな色面収差をほぼ完全に取り除き、コントラストの優れた画質を実現しています。
また、前玉に光学系の一部としてPFフィルターが装着されており、被写体に反射した日光をカットするので、さらにくっきりとした画質になります。
このレンズはAFですが、ペンタックス独自のインナーフォーカスシステムでオートフォーカスの速度が元々早いのに加えて、被写体との距離に応じて可動範囲を設定できるフォーカスリミッターも付いており、オートフォーカスのピント合わせが迅速化されています。
7kgもの重量となりますが、1991年6月の発売開始以来、野鳥の撮影といったネイチャーフォトカメラマンに愛用者が多く、二度と訪れないチャンスをものにしなければならない遠い距離からの一発勝負に威力を発揮します。
色面収差がなく、優れたコントラストを表現する性能は、入道雲と青空、あるいは雪山と動物などをドラマチックに描き出します。
陽光降り注ぐ環境下で色相差が大きい絵を取る場合の強力なツールになるでしょう。