Nikonが1982年に発売を開始した「AI NIKKOR 15mm F3.5」は、画角が110度もある超広角レンズです。
開放F値がF3.5と明るめなので、多少暗いシーンでも手ブレを気にせずにスナップショットなどを撮影できます。
このレンズは630グラムと、同社の超広角レンズ(「AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED」/485グラム/2017年発売)などと比較するとやや重量があるものの、持ち運ぶのに疲れたり手持ちでホールドしづらかったりといったことはありません。
ただし、前玉が突き出ているという外見上の特徴があることから、持ち運びの際にはレンズを傷つけないよう工夫する必要があります。
フォーカスはMFのみですが、本レンズはファインダー像がきれいに見えるため、手動でもピント合わせがしやすいのが特徴です。
本レンズは同社が50年以上変わらずに使い続けているFマウント系なので、同社のフィルム・デジタルを問わず一眼レフカメラに使用可能です。
また、マウントアダプターを装着すれば、ソニーや富士フィルムといった他社製品のミラーレス一眼レフカメラなどにも取り付けられます。
超広角レンズといえば気になるのは歪みですが、優秀なレンズだけあって、湾曲は少しのデジタル補正だけでほとんど気にならないレベルになります。
マクロから風景まで汎用性が高い本レンズは、撮影時の良きパートナーとなってくれるでしょう。