宮崎光学とは、レンズ改造で有名な宮崎貞安氏がほぼ個人で一から行っているレンズメーカーです。
設計から販売まで一括でされており、個人で制作されている事だけでも魅力がいっぱいの、ミステリアスなレンズです。
光学系はゾナータイプを継承しています。
これは、1932年にルートヴィッヒ・ベルテレが開発したソナーで、極限まで明るさを追求した設計になっています。
F値1.1というモンスター級の明るさであり、この明るさは数字を見ただけでもレンズ好きにはたまらない魅力です。
ボケ味はゾナータイプの特徴である放射線状のクセを楽しむ事ができます。
宮崎氏の制作するレンズのもう一つの大きな特徴は、軽さにあります。
「高性能レンズをいかに小さく軽く作れるか」と言わしめるように、アルミ合金製のSONNETARはフードを含めた重さが僅か220gです。
ライカ大口径のNoctiluxは、最低でも580gありますので、どれだけ軽く設計されているかが分かります。
取扱説明書一つにしても、詳細な扱い方や出荷前に行われた光学テストの結果なども記載され、手作りで作成されています。
優れた性能と、尖った設計思想でものづくりの精神がこもった少量生産のハイスピードレンズです。
宮崎氏の熱い想いが詰まった特別なレンズはコアなファンに愛されています。