Komineはレンズメーカーとして謎の多いメーカーです。
アメリカにVivitar(ヴィヴィター)という写真関係の商品を開発・販売するメーカーがありました。
主にレンズを主軸として販売していて、自社工場を持たずに100%OEMといった形での販売でした。
このVivitarレンズにはシリアルナンバーが付いており、上2桁の数字が28番であるものは、コミネ製レンズとされています。
コミネ社の興味深い話に、もともとは絹屋であり、ニコンの顕微鏡的な精密部分の製造下請けを、絹づくりの技術を生かして開発されたという話があります。
実際この話が真実かどうかは定かではありませんが、「絹屋とレンズメーカー?」と不思議に思いますが、そうかもしれない…と思わせるレンズでもあります。
コミネ社のレンズで有名なものの一つに「Vivitar Auto Telephoto 135mmF2.8」があります。
何の変哲もない広角レンズですが、それゆえに汎用性が高く人気があります。
このレンズの一番の特長といえるのはフォーカスリングの滑らかさです。
これはコミネ社のレンズ全体に言えますが、実にリングが滑らかであり絹屋の技術とレンズメーカーとの接点が見えるような気がします。
ベールで包まれたレンズメーカーであり、知れば知るほど魅力がある歴史を持つ会社です。