Sonnar CFi 250mm F5.6は、ハッセルブラッド用6×6中判カメラに装着にするために開発された望遠レンズです。
レンズは3群4枚で構成されており、この250mm望遠レンズは35mm換算で計算すると約136mmとなります。
絞りがF5.6のためレンズ自体は明るいとは言えませんが、実際に撮影してみると正確なピント合わせと写真の出来上がりは、定評あるSonnarならではの優しい描写を作ることに成功しています。
Sonnar CFi 250mm F5.6は、特に風景写真でその能力を最大限に発揮してくれます。
またCarl Zeissレンズが開発したオリジナルの圧縮効果により、近景と遠景の距離が縮まります。
これにより被写体と遠くの風景の距離感が圧縮され、独特のボケ描写が得られます。
これこそSonnarの望遠レンズを使う楽しさと言えるでしょう。
使用する際の注意点としては、望遠という特性上、焦点距離が長くなることで手ブレが起こりやすくなることが挙げられます。
曇りや雨の日など、光量が少ない日となるとシャッタースピードも遅くなるため、三脚が必要となり、小回りが必要なシーンには向いていません。
とはいえ、Sonnarの望遠といえばこの1本といわれるほどユーザーからの支持を得ていることからもわかるように、それを補って余りある魅力を持ったレンズといえるでしょう。
現在でも中古市場に出回っているため、手に入れやすいこともメリットと言えます。
Carl Zeissの歴史が詰まったクラシックなデザインと合わせて、沢山の魅力が詰まった1本です。