
Carl Zeissのレンズ Otus 55mm F1.4 ZEは、スペックだけでなく価格も規格外であり、標準レンズとしては世界最高を目指したMFレンズとして2014年に発売されました。
圧倒的なパフォーマンスが魅力のOtusシリーズですが、Otus 55mm F1.4 ZEは標準レンズにおける完璧の概念を覆すようにデザインからすべて見直しを行い、一切の妥協を許していません。
焦点距離55mmというのはいささか微妙なイメージがありますが、刺激的な超広角でも望遠にもない、独特の魅力を放っています。
Carl Zeissが持つ技術の粋をこのカメラに注入し、中判写真に匹敵する品質と描写力が楽しめます。
レンズはアポクロマート仕様で、色収差は特殊硝材の異常部分分散ガラスによって適切に補正されることで、規定より小さく表現できます。
画像上の明暗の移行部などにおいても、色にじみがなく再現できます。
非球面レンズ設計を採用し、周辺部の鮮明さを筆頭に、焦点レンジ全体を通じて、一貫した画像性能を保証しています。
キヤノンのEFマウントで装着可能で、最新のキヤノンのカメラにも適切に対応できます。
昼夜を問わず、近距離も遠景でも、さまざまな撮影環境においても期待と予想をはるかに上回る表現力を保持しています。
価格面では高めですが、価格以上に満足できる製品としておすすめできます。