Carl Zeissのレンズ Mirotar 500mm F4.5は、天体顕微鏡にも匹敵するような圧倒的な明るさを確保しているMFレンズとして1997年に発売されました。
レンズ上部に取っ手が付いており、取り扱いやすいように工夫されています。
Y/Cマウントで主にCONTAXのカメラに装着できますが、レンズ自体の重量があるのでしっかりと接続する必要があります。
5群5枚で反射式の構造で、画角は5°まで対応可能です。
撮影範囲としては3.5m~無限大にまで対応可能で、それまで撮影できなかった範囲を手軽にカバーできるようになりました。
絞りはなく、2種類の内蔵NDフィルターによって光量制限していますが、実質的にはF8、F11に相当するほどの明るさをキープできます。
これによって、夕方などの薄暗いシーンでも圧倒的なパフォーマンスを発揮できます。
フィルターとしてはスライド式フィルター(1R、O、Y、UV)を取り入れて、表現力を確保しています。
重量は4.5kgと重いのが難点ですが、この性能故にやむを得ないとも考えられます。
望遠レンズならではの守備範囲が魅力的で、ピント合わせも想像以上に行いやすく独特のボケ感がある写真も楽しめるレンズとしてもおすすめです。