Carl Zeissのレンズ Milvus 50mm F1.4 ZEは、Milvusシリーズの第一弾として先行して2016年に発売されたMFレンズとして有名です。
Milvusとは鳥類の鳶の意味であり、光学系はMilvus 1.4/50はレトロフォーカスタイプのディスタゴンレンズタイプとなっていて、よりデジタルの特性に合わせてチューンナップされています。
実質的な前身モデルであるプラナーT* 1.4/50では、6群7枚の全てにおいて球面レンズでしたが、非球面レンズ1枚に対して異常部分分散性がある特殊ガラス製レンズを4枚用いた、8群10枚となっているので、よりアップデートされています。
鏡筒のデザインは、わずかにレンズ先端が広がっていますが、他の部分は凹凸がなくシンプルな円筒状です。
スタイリッシュとは決して言えない形状ですが、逆にこの形状で840gと軽量で持ちやすさを重視して設計されています。
適度な重さのトルク感があり、スムーズさを兼ね備えていて、回転角が大きいのでじっくりとピント合わせを行いやすい点が評価できます。
CanonのEFマウントを採用していて、Canonの最新一眼レフカメラにもすんなり対応できます。
画面中央部では開放絞りから不足のない描写が楽しめますし、シャープネスが高くコントラストも良好で満足度の高い写真を撮影できます。