
Carl Zeissのレンズ Makro-Planar T* 50mm F2 ZKは、万能の使い勝手の良さと緻密な描写力がミックスされている、標準ハーフマクロが魅力的なMFレンズとして2010年に発売されました。
フルサイズでは標準レンズとして使用可能で、APS-Cにおいては中望遠レンズとして抜群の使い勝手の良さをキープしています。
等倍マクロではなくあえてハーフマクロを採用して、カジュアルなクローズアップ撮影で抜群の性能を発揮します。
F1.4のレンズと比較すると、703gとやや大柄で重いのですが、これだけの機能を備えている点を考慮すると、やむを得ないでしょう。
レンズマウントにはペンタックスKを採用しており、PENTAX系のカメラに搭載することができます。
AF機能はありませんが、ピントの山が掴みやすいのでMFのみでもさほど気になりません。
ピントリングの回転は滑らかで、MFレンズとして申し分ありません。
マクロレンズのためピントリングの回転角を大きく確保していて、マクロ域から無限遠までの回転に苦労しますが、これも慣れによって対応できます。
マクロレンズらしく開放から極めてシャープな写りを楽しむことが可能で、ボケ感は滑らかで美しさがあり、コントラストのある、緻密な描写に加え色ノリも最高です。
諸収差も補正でき、気になることはほとんどない点が評価できる製品です。