
2007年に発売されたMakro-Planar T* 100mm F2 ZFは、ニコンのフルサイズ一眼レフ専用に開発された、カール・ツァイスの中望遠マクロレンズです。
ニコンFマウント系に対応しており、ニコンD850をはじめとしたフルサイズ一眼レフで使用できます。
このレンズは、CPUを搭載しておらずレンズを交換する度にレンズ情報の更新をする必要があったため、数年後にCPUを搭載したZF.2が発売されることとなりました。
フォーカスはMF専用で、レンズ構成は8群9枚構成となっており、最短撮影距離は0.44mです。
マクロレンズとしては、最短撮影距離が長めである点や最大撮影倍率が1:2という点、そして冒頭でも触れたCPU非搭載という点が気になりますが、その解像力はその欠点を補ってあまりある素晴らしい解像力を誇ります。
100mmという中望遠の焦点距離はポートレートやスナップの撮影で使えるほど良い焦点距離であり、さまざまな撮影シーンにおいて活用できる汎用性の高さが魅力です。
絞り開放でも十分に高い解像度が得られますが、数段絞り込めばさらに繊細でキレのある描写となります。
そして、独特のとろけるようなボケもこのレンズの魅力です。
数あるカール・ツァイスブランドレンズの中でも特に人気の高いMakro-Planar T* 100mm F2 ZFは、その高い解像度とレンズ自体の完成度の高さによって、まさに最高峰の中望遠レンズといえる性能を備えています。