
Makro-Planar T* 100mm F2.8 AEGは京セラから発売された、カール・ツァイス製のMF専用の中望遠マクロレンズです。
Y/Cマウントに対応しており、コンタックスの一眼レフカメラで使用可能です。
また、Y/C用マウントアダプターを使用することによって、ソニーのミラーレス一眼のαシリーズでも利用できます。
このAEGは、同モデルの中では前期型に該当し、西ドイツで製造されたレンズで、優れた光学性能を備えていたため、発売当初から非常に高い評価を得ていました。
レンズ構成は7群7枚のプラナー構成で、最短撮影距離は0.41m、最大撮影倍率は等倍となっているためマクロレンズの特性を十分に活かすことが可能です。
T*コーティングを施したこのレンズの描写は、立体感のある描写ととろけるようなボケが魅力的で、ファインダーに写し出される画像も非常にクリアで美しいことで知られています。
そしてマクロを活かした接写や中望遠の焦点距離を活かした無限遠での撮影まで、あらゆる距離においてきわめてシャープな描写が可能な点もこのレンズの魅力のひとつです。
どんな距離でも対応できる汎用性の高さと優れた描写力によって中望遠マクロレンズで唯一無二のレンズとなったMakro-Planar T* 100mm F2.8 AEGですが、マクロレンズという特殊性と西ドイツで短期間のみ製造されたということもあって、現在の中古市場ではめったに見ることのできない幻のレンズです。