
2001年に京セラより発売されたDistagon T* 55mm F3.5は、カール・ツァイスのレンズを使用した単焦点広角レンズです。
CONTAX645マウントに対応し、コンタックスの中判フィルム一眼レフの名機CONTAX645やPENTAX645といったカメラで使用できます。
焦点距離は、35mm換算で35mmと非常に使い勝手のよい焦点距離でAFにも対応しているため、さまざまな撮影シーンで活躍できる汎用性の高さが魅力です。
描写はカール・ツァイスのレンズらしくきわめてシャープな描写が特徴で、ほかのディスタゴンタイプのレンズと同様に、数段絞り込むことでさらにキレのある描写となります。
そしてカール・ツァイスの象徴ともいえるT*コーティングによって、強い逆光下においても、反射やゴーストの少ないクリアでヌケのよい描写を可能としています。
色表現においても高い性能を備えおり、忠実でコントラストの高い表現力には定評があります。
このDistagon T* 55mm F3.5はシリーズの終盤に発売されたということもあり、少量しか生産されなかったため、市場に流通している数がきわめて少ない希少なレンズのひとつです。
現在ではこのレンズの評価は非常に高く、中古市場では元々の個体数の少なさと、その人気の高さによって店頭に並んだ瞬間に売れてしまうという状況が続いています。