
Distagon T* 35mm F2 ZKは、2007年にコシナから発売されたカール・ツァイスブランドの、単焦点広角レンズです。
ペンタックスのKAマウントに対応しており、ペンタックスのフィルム一眼レフやデジタル一眼レフで使用可能です。
MF専用レンズですが、ピントリングの操作性は非常に良く、ピントの山もつかみやすいため、フォーカシングは容易に行うことができます。
短撮影距離は0.30mとなっており、フローティングシステムを搭載することによって、近接撮影時の画質の劣化を極限まで抑えています。
レンズ構成は7群9枚、絞り羽は9枚で、合焦点付近では滑らかなボケ味が表現されています。
レンズにはカール・ツァイス独自のコーティングである、T*コーティングが施されているため、高いフレアコントロールを実現しており、逆光下でもゴーストのほとんど発生しない、クリアで抜けの良い描写が可能です。
ボディは金属製で剛性が高い反面、同じ焦点距離の広角レンズと比べると重量がありますが、カメラに装着したときのバランスは良く、その重厚感が魅力のひとつでもあります。
カール・ツァイスが誇る、ディスタゴンタイプの大口径単焦点広角レンズであるDistagon T* 35mm F2 ZKの完成度は非常に高く、同レベルのレンズでは描写力においてこのレンズの右に出るもののない、唯一無二のレンズです。