Distagon T* 35mm F2 ZF.2は2010年にカール・ツァイスが発売した大口径広角レンズです。
Distagon T* 35mm F2 ZFにCPUを搭載したモデルで、すべての露出モードが使用できるほか、合焦した際にカメラ側でそれを検知できるようになっています。
マウントはニコンFマウントで、ニコンのフルサイズやAPS-Cサイズの一眼レフで使用できます。
また、マウントアダプターを使用することで、Z6やZ7といったニコンのフルサイズミラーレス一眼でも使用が可能です。
描写は繊細かつシャープで、開放から実用レベルに十分耐えうるシャープな描写です。
色の再現度も非常に高く、立体的で質感の高い描写もこのレンズの魅力です。
数段絞り込むことでそのシャープさはさらに増し、周辺光量落ちもほとんどない、きわめて高いレベルの描写が可能です。
MF専用レンズのため「使いやすさ」という点ではAFレンズよりも劣りますが、ピントリングをはじめとした各部の作りは素晴らしく、作品を作り込むのには非常に適しています。
高い描写性能と基本性能、MFの快適な操作性を兼ね備えたDistagon T* 35mm F2 ZF.2は、そのポテンシャルの高さから、多くのプロの写真家にも愛用されている定番ともいえる広角レンズです。
中古市場では高値で取引されていますが、F1.4のモデルよりは手ごろな値段で手に入れることができるため、はじめてのMFレンズとしてもおすすめできます。