1975年に発売されたDistagon T* 28mm F2 AEGは、海外では「Hollywood」と別名を持つレンズです。
Y/CマウントでContaxに対応しています。
レンズマニアからの評価は高いものの、市場での流通はいまひとつだったため短い期間で販売終了となりました。
そのため、中古市場で出回ることも少ない希少性の高いレンズです。
MFでヘリコイドの操作がなめらかなので、スムーズなフォーカシングが実現しました。
レンズ構成は、8群9枚で絞り羽根枚数は6枚からとろみのあるボケ味が描写できるだけでなく、柔らかさも表現可能です。
それだけでなく、Distagon T* 28mm F2 AEGはフローティング機構を搭載し最短撮影距離を0.24mと近接撮影もできることから、風景写真だけでなく、ブツ撮りなども表現豊かに描写できます。
繊細でいて、華やかなな写真を撮影できるのはさすが、Carl Zeissのレンズと思わせる仕上がりです。
レンズ本体の重さは、530gで重みを感じるものの金属鏡胴なのでタフなシーンでの撮影もできます。
Distagon T* 28mm F2 AEGの「AE」は、絞り優先AEのことでMFに対応していることを表し、末尾の「G」はドイツ製であることを示しています。
生産期間が短かったことから、中古市場でも流通することは少ないレアレンズです。
オールドレンズファンのみならず、「MM」を持っている人であればその違いを自分で撮り比べして確認したくなる1本でしょう。