
カール・ツァイスによって発売されたDistagon T* 35mm F1.4 ZFはニコンFマウント用の超高性能ハイスピード広角レンズです。
ニコンのフルサイズ一眼レフで使用できるほか、マウントアダプターの使用によって、Z6やZ7といったニコンのフルサイズミラーレス一眼でも使用が可能です。
ニコンFマウント用のDistagon T* 35mm F1.4 は2種類がラインナップされており、ZF.2はCPUを搭載しているモデルでカメラ側のすべての露出モードでの使用が可能ですが、「.2」が付いていないZFはCPUが搭載されていないモデルです。
描写性能に関しては、露出モードなど同じ条件であればZFもZF.2にも違いはなく、開放から非常にシャープで質感の高い描写を楽しむことができます。
MF専用レンズですが、ピントリングの粘りのある絶妙なトルクと精緻なフォーカシングは非常によく設計されており、AFレンズではたどり着けない優れた操作性を実現しています。
最短撮影距離は0.3m、最短撮影倍率は1:5と被写体に限りなく寄って撮影することができ、9群11枚のレンズ構成と独自のフローティングシステムによって近接撮影時の画質劣化が極限まで抑えられています。
ニコンFマウント用の広角レンズの中でも優れた描写力を持つDistagon T* 35mm F1.4 ZFはMFによる「写真を撮る」という楽しさを実感することのできる珠玉のレンズです。