
Distagon 25mm F2.8は、1963年に誕生しました。
Distagonの名前の由来は、ディスタンス(距離)、ゴン(距離)を組み合わせて作られています。
対応メーカーはContax。
当時は、広角でありながら収差を明るくするだけでなく、非球面レンズと近距離補正機構を搭載したことはレンズ製品において革命的でした。
広角レンズなので、開放して撮影すると50mmと比べ玉ボケは小さくなります。
風景写真や建設写真なども撮影ができるだけでなく、ブツ撮りなど近景撮影も可能です。
被写体に近づくと、迫力のある仕上がりになります。
それだけでなく、通常広角レンズの場合は周辺光量落ちが発生しトーンの暗い写真になることが多いです。
しかし、Distagon 25mm F2.8は周辺光量落ちだけでなく歪みもほとんど発生しないため、近景や遠景のどちらにも適しています。
自分が写真に収めたいと思ったタイミングで、シャッターを切れるのはMFならでしょう。
また、Carl Zeissレンズ特有の色ノリのよさや立体感のある描写をDistagon 25mm F2.8は実現します。
シーンをまるで切り取ったかのような、臨場感あふれる写真が撮影できるのは、さすがCarl Zeissのレンズといえるでしょう。
中古市場でも多く出回ることはなく、価格も大幅に値崩れしていることはありません。
Distagon 25mm F2.8は初心者向けというよりは、レンズマニアやクラカメファンの人が手に入れたくなる1本でしょう。