1972年9月に発売したFUJICA ST801は当時では珍しく、露出計は針式ではなく発光ダイオードを使用したカメラでした。
ボディの右側には「LED」とバッジがあり、ファンダー内でLEDによって赤くなります。
機械式ゴム引き布幕横走りフォーカルプレーンで、シャッタースピードは1/2000秒と高性能です。
華奢な見た目の巻き上げレバーは黒いツマミで中折式となります。
シャッタースピードダイヤルの部分は晴れのマークや曇マークが記してあるので、クラシックカメラが初めてという方でも比較的使いやすく、ボディもコンパクトで女性でも持ち歩きやすいのが魅力です。
レンズマウントは汎用性のあるM42で、自社レンズのみではありますが開放測光可能です。
撮影はマニュアルの一眼レフと同じで、シャッター半押しでスイッチが入りLEDが点灯するように絞りとシャッタースピードを調整してからピントを合わせれば撮影できます。
カメラの底面には「by FUJI PHOTO FILM」と刻印があり特別な雰囲気のある1台です。
中古市場でも多く流通しているカメラではありますが、レトロカメラファンにとっては、ぜひ手に入れたいカメラでしょう。