Konica Hexarは1992年、ちょうど高級コンパクトカメラがブームになっていた時代にコニカから発売されたコンパクトフィルムカメラです。
中古市場では銘玉と称されるレンズが高値で取引されており、これらの潮流に乗った形で発売されました。
カメラの名前にもなっているHexaは、元々コニカの生んだ一眼レフ用のレンズの名称で、すでに優れた性能が評価され、中古市場では人気の高いレンズでした。
Konica HexarはそのHexarの名前を冠したカメラということになります。
Konica Hexarはコンパクトカメラで、レンズ交換ができない固定式のレンズを搭載しています。
この搭載されたレンズがHexarレンズで35㎜ F2.0と、非常に明るい高性能なレンズでした。
オールドレンズファンを納得させるレンズで、旧来のHexarレンズの良さを引き継ぎ現代風にアレンジされた銘玉とされています。
フィルム送りや巻き戻しは全自動化され、レンズの性能と相まってスナップ写真を撮るのに威力を発揮することになります。
92年に発売された初期型には「サイレントモード」が搭載され、フィルムの巻き上げ・巻き戻し音を極限まで静音化されています。
まさにスナップ写真を撮るために作られたと言っても過言ではありません。
このKonica Hexarは後にレンジファインダーカメラのKonica Hexar RFへと進化します。
ライカMマウント互換のレンズマウントを持ち、Konica Hexar同様に現代風の電子機構を備えたカメラです。
また、Konica Hexarに搭載されていたHexar 35mm F2.0のレンズは、単体のレンズとしても販売されます。
ただ、1000本の限定販売だったこともあり、中古市場ではめったに入手できない希少な銘玉です。