ドイツのカメラメーカーPlaubel社が大判カメラを生み出したのは1902年ごろのこと。
100年以上もの歴史を持つドイツの老舗メーカーです。
そのPlaubeの代表的なシステムビューカメラ『ペコプロフィア』は、名機として名高いモノレール式の一眼レフ「ペコフレックス」の名前を受け継ぎ数多くのプロカメラマンに選ばれてきました。
ピント合わせの機構にはラック・アンド・ピニオン式の歯車を使用し、レンズ・蛇腹・ガラスの三点で構成されたカメラ。
ペコプロフィアにはZTとNTがあり、4×5判ですが5×7、8×10にも変更できるといった設計です。
後続機であるNTはラック・アンド・ピニオン式から装置表面の摩擦力を利用して駆動するフリクションドライブ式を採用し広く普及しました。
プロフィアS、Vでは4×5判以外の5×7、8×10サイズの展開もあったといいます。
極稀に中古市場でお目にかかることがありますが、何しろ100年近くの年代物もののヴィンテージですので幻の骨董品です。
数々の名機を生んだPlaubelの大判カメラはフィルムならではの味わい深い描写が魅力的であり、歴史に触れる興味深いカメラです。
Plaubel 買取実績