AI AF NIKKOR 28mm F1.4Dは1994年に発売された、ニコンFマウントのレンズです。
ニコン純正のニッコールレンズですが、型番を見るだけではどんなレンズかわかりにくいところがあります。
AI AF NIKKOR 28mm F1.4DもDタイプと呼ばれるレンズシリーズの1本で、CPUを内蔵しています。
また、ピントリングのところに距離エンコーダーを内蔵し、レンズマウントを介してボディに撮影距離情報を送ることができます。
20年以上前の古いレンズですが、現行のニコンデジタル一眼の全モデルに装着して撮影できます。
28㎜の広角レンズながらF1.4と非常に明るいのは単焦点レンズならではの大口径レンズで、手にするとずっしりとした重さがあります。
非球面レンズを採用することで、ディストーションが最小限に抑えられているほか、コマフレアを上手く補正しているので、夜景や星空などの点光源の撮影でも美しい撮像を得ることができます。
最短撮影距離が35㎝とやや遠い印象がありますが、十分に寄れるレンズです。
広角レンズながら、円形絞りを搭載しているという特徴もあります。
遠近感を強調した撮影にぴったりのレンズではありますが、F1.4と明るいレンズであるが故に被写界深度が非常に浅く、ピント合わせにシビアさが要求されます。
それなりに古いレンズではありますが、中古市場で値落ちしておらず発売当時とあまり変わらない価格で取引されています。
デジタル専用の高性能レンズが数多くある中で、フィルム時代の独特の写りを楽しむのに適した1本でしょう。