
Carl Zeissレンズ Sonnar 50mm F2 は、最初のSonnarブランドとして登場しました。
このレンズはCONTAXマウント用として発売され、その後に続くシリーズの布石となったレンズです。
Sonnarの特徴とも言われるハッキリとしたコントラストのある描写を得意とし、オールドレンズ独特の味わい深い仕上がりが期待できます。
背景のボケなどは現在発売されているレンズと比較すると見劣りはしますが、クセが少なく全体的なバランスが取れているので、今でも実用性に優れた1本です。
また、人気シリーズであったので発売されていた期間も長く、製造された時期によって同じレンズであってもスペックが異なります。
実際にこのレンズを使ってみると、絞りがF2であるため、屋内で自然光がある状態であればナチュラルな明るさの画質と解像度が保てるのも、ユーザーとしては嬉しいところです。
晴れた日や曇りの日の日中であっても、支障なく幅広い撮影が可能で、CONTAXのミラーレスカメラの能力を余すことなく発揮します。
50mmというレンズは、独特の距離感から生まれるニュアンスある作品を生み出してくれますが、単体では使いにくい場面もあるでしょう。
他のSonnarレンズと併用することで、より多くの魅力に気づくはずです。
フィルムカメラが好きで、Carl Zeissファンなら、ぜひ手に取りたい1本といえるでしょう。