
Carl Zeissのレンズ Otus 85mm F1.4 ZF.2 はPlanarの名の前にAPOが命名されていることからもわかる通り、アポクロマート仕様となっているのが特徴的なMFレンズとして、2015年に誕生しました。
焦点距離が85mmで、絞り値としてはF1.4~16、最短撮影距離は0.8mとなっています。
また、レンズ構成が9群11枚で、フィルター径は86mmとここまで見ると標準的なスペックと言えます。
あらゆる収差において、徹底的な光学補正で除去を実現している中望遠レンズであります。
ディテールの再現性が非常に高く、絞り開放においては抜群のボケ味を引き出すことによって、被写体を際立せることに成功しています。
非常に優れたコントラスト再現性があり、カラーフリンジを適切に追放し、中判カメラも連想させるようなシャープネスさをキープしています。
また、色にじみのないアポクロマート仕様が目を引き、球面収差を除去する非球面レンズ設計も素晴らしいです。
NikonのFマウントに対応しており、高いレベルでカメラとの連動性を見せてくれるのも秀逸な点として挙げることができます。
実際に撮影してみると、群を抜くシャープネスさがありながら、ヌケの素晴らしさがあって、手軽にプロ顔負けの素晴らしい写真を撮影することができます。