1975年に発売されたといわれているDistagon T* 35mm F1.4 AEGは、新設計のフローティング機構を搭載したモデルで、先にRollei SL35用のレンズが発売されました。
対応メーカーは、ContaxでY/Cマウントです。
レンズ構成は8群9枚でフローティング機構を搭載しているため、画質の低下はほとんど感じることはありません。
Distagon T* 35mm F1.4 AEGの末尾に「AE」とアルファベットが付いているのは、絞り優先AEのことでMFに対応しているという意味です。
「G」はドイツ製であることを示しています。
日本製であれば「J」と末尾に記載されるため、表示を確認すればどこで製造されたのかが分かるようになっているのが特徴です。
それだけでなく、最大F値の値を確認すると「AE」の場合は緑色、「MM」の場合は白色で表示が分かれているのでここで確認ができます。
Distagon T* 35mm F1.4 AEGは、柔らかな描写でいてシャープさのあるレンズです。
F1.4でも十分なコントラストを発揮し、表現の幅広さを実感します。
Carl Zeissレンズの良さでもある色ノリや鮮やかさに驚かされるだけでなく、キレの良さやシャープさも撮影を重ねていく度にこのレンズの表現力の高さに、魅了されていくことでしょう。
Distagon T* 35mm F1.4 AEGは、発売も古いことから中古市場では出回ることは少なく、大変希少性の高いレンズです。
オールドレンズファンのみならず、Carl Zeissレンズを楽しみたいという人にも向いている1本です。