
2005年に発売されたDistagon T* 15mm F2.8 ZMは、カール・ツァイスが誇る超広角単焦点レンズです。
マウントシステムはZMマウントでライカMマウントのカメラで使用できます。
ZMマウントのレンズは現在、カール・ツァイスと日本の光学機器メーカーであるコシナとの業務提携によって多くが日本国内で製造されていますが、このDistagon T* 15mm F2.8 ZMは、現在でもドイツで製造されている正真正銘のドイツ製の希少なレンズです。
このレンズの特徴は、対角110°という圧倒的に広い画角と非常に浅い被写界深度です。
これにより他のレンズでは表現できない、このレンズ独特の描写表現を可能としています。
最短撮影距離は0.3mでレンズ構成は9群11枚となっており、レンズに施されたカール・ツァイス独自のコーティングであるT*コーティングによって広角レンズながら、フレアの移り込みの少ない強い逆光耐性を実現しています。
MF専用レンズですが、その操作感は素晴らしく、写真を撮っているという感覚を最大限に高めてくれます。
洗練された外観ときわめて高い描写性能によってカール・ツァイスのZMマウントレンズでも最高峰といえるDistagon T* 15mm F2.8 ZMは、その人気から中古市場においても非常に高値で取り引きされているレンズです。
非常に高値で手が届きにくいレンズですが、その価格に見合うだけの性能を秘めた銘玉中の銘玉です。