1968年に発売したALPA REFLEX 10dは、ALPA で初めてTTLを内蔵しシャッターダイヤルと連携したカメラです。
1968年から1976年までのあいだに約3,900台が生産されました。
ALPAシリーズのなかでは多く生産された機種です。
この機種から「ALPA REFLEX」ではなく「ALPA」と名称が変更になっています。
ボディカラーは全部で4タイプあり、クローム、ブラック、ゴールド、金メッキです。
そのなかでも、金メッキは4台だけしか発売されていないため稀少です。
また、ALPA REFLEX 10dからデザインも大きく変わり、角張ったボディになりました。
ALPA REFLEX 10dの巻き上げレバーは従来と変わらず、手前に引く仕様です。
ビューファインダーは少し薄暗く、遠視系の設定で補正を必要とする場合があります。
35mmフィルムで1/1000秒から1秒までの速度の調節が可能な水平式の布シャッター仕様で、シャッターダイヤルは不回転式に変わっています。
ALPAの専用マウントレンズ以外でも使用できるように、マウントアダプターが作られていました。
ですから、他機のレンズを交換して使用することも可能です。
少し使いづらいところもALPA の魅力であり、特徴でもあります。
希少性のあるALPAですが、そのなかでもALPA REFLEX 10dは大きくモデルチェンジした機種であることから、クラシックカメラファンにとっては手元に置いておきたい1台でしょう。