ALPA 11elは、ALPA 11eの後継機として1972年に誕生しました。
生産期間は1972年から1976年までのあいだに約1,100台生産されています。
ALPA 11のシリーズには2つの生産モデルがあり、1つはアメリカ向けのカメラには赤い紋章が正面にデザインが施されたモデル、もう1つは紋章のないデザインです。
ALPA 11elは、11eモデルにさらにミラーアップ機構とTTL露出計を装備しています。
メーターの読み取りの値は、2つの矢印を点灯する仕様になっているのが特長です。
1つ目の点灯は露出オーバーを表示し、もう1つは露出不足を表しています。
両方の矢印が消えているときに正しい露出が表示される仕組みです。
ボディは1968年に新ボディとなって発売したALPA 10シリーズのボディです。
裏蓋の設計に関しては、4シリーズから11siまでほぼ共通しています。
ALPA 11elのシリアルナンバーは58301から59900と割り振られています。
中古でも頻繁に出回ることは少なく、紋章のついたデザインや生産台数が33台と希少性の高いハーフフレームであれば高値がつく可能性があります。
クラシックファンにとって、1度は手にしたいカメラでしょう。