CONTAXⅡaは、戦後の新生ツァイス・イコンの本拠地、西ドイツのシュトゥットガルトで製造されたレンジファインダーカメラです。
戦前のコンタックスIIの機能はほぼそのままに、更に改良しコンパクトで丈夫になりました。
1950年から1961年にかけて製造され、70年以上経った今でもフィルムを入れれば当時と同じように使用することができます。
CONTAXⅡは非常に優れたカメラではありましたが、構図を撮りながらダイヤルを回す際に連動距離計窓を右手の中指で塞ぎやすく、コマ数計も手を触れると不安定という欠点を抱えていました。
CONTAXⅡaではこれらが改善され、より快適に撮影できるようになりました。
CONTAXⅡaで写真を撮る際、露出はフルマニュアルで、ピント調節やフィルムの装填にも手間がかかります。
しかし、全てを手作業で行う必要があるということはデメリットであるとは限りません。
1枚の写真を美しく撮るためにかける手間暇が、楽しさと充実感をもたらしてくれるのです。
近年的なカメラのいわゆる「綺麗な写真」ではなく、カメラというフィルターを通し対象を解釈した美しい一枚を撮影できる実力のあるカメラです。