Voigtlanderは、1756年にオーストリアのウィーンで誕生し、後にドイツのブラウンシュヴァイク地方に移転して勢いを増したメーカーです。
ハイクオリティなカメラを多く手掛け、大判フィルムを使用するカメラも多数製造していました。
その多くが1900年代初頭から1930年台にかけて製造され、組立暗箱、フォールディングカメラ、クラップカメラ、一眼レフカメラ、そしてステレオカメラまで、ラインナップは非常に充実しています。
乾板フォールディングカメラとして代表的な機種は「アルピン」と「ベルクハイル」などが挙げられます。
アルピンはその名の通り、山岳写真の撮影を想定して開発され、1905年に発売された横長のフォールディングカメラです。
ボシュロム製の自動式シャッターを搭載し、120mm~180mmまで、バラエティ豊富なレンズを選択することができました。
現在ではコニカミノルタの名で知られる小西六が代理店となり、日本にも輸入されました。
1914年に発売されたベルクハイルは、当時のVoigtlanderではハイエンドモデルにあたる高級機です。
1931年の最終型まで、17年にわたって製造が続けられ、アトム判からポストカード判まで、バリエーションも様々。
当時、日本ではツーリストという名前で発売されましたが、今ではオリジナルのベルクハイルという名称の方が一般的です。
年代物で近年ではなかなか市場で見受けられなくなり大変希少で、注目度の高い歴史的な名機です。
Voigtlander 買取実績