1969年に発売されたアサヒペンタックス6×7は、当時の社長が大判の一眼レフが欲しいという思いから製造されたカメラです。
それまでのターゲット層とは異なる上級者向けのカメラとして誕生しましたが、67シリーズはロングセラー商品となり、1989年にはペンタックス67とマイナーチェンジされたモデルが販売されました。
それに伴ってレンズもマイナーチェンジが行われ、新しいシリーズが販売されました。
smc PENTAX-M67 300mm F4 ED IFはその一つになります。
レンズ構成は9枚9群で、フォーカスはMFです。
焦点距離は300mmの望遠レンズのため、遠方の撮影に向いています。
67シリーズの特徴は、マウントが特別な専用ダブルバヨネット式であることです。
67マウントと呼ばれており、マウント部分に爪が2つあり、内爪は35~300mm、外爪は400~1000mmとなっています。
特殊なマウントのため、PENTAXのカメラでもアサヒペンタックス6×7かペンタックス67、そして1998年に販売されたペンタックス67IIにしか対応していません。
型番にあるED、IFとは、それぞれEDレンズとインナーフォーカスの搭載を指します。
EDレンズはにじみを防ぎ、インナーフォーカスはピントを合わせるときにレンズが伸びないため、カメラの前後バランスが崩れません。
EDとIFが搭載していないsmc PENTAX-M67 300mm F4というレンズもありますが、本モデルのほうが撮影しやすいレンズでしょう。