Carl Zeissのレンズ MC Flektogon 35mm F2.4 M42は東ドイツの技術の粋が見られる、ハイセンスなMFレンズとして1952年前後に登場しました。
優れた逆光耐性を確保し、マクロを含めてあらゆる用途に万能に使用できるレンズとなっています。
大きく分けて3つの世代に分かれていて、それぞれに特徴が異なります。
鏡筒がアルミ合金のシルバーであるものを第一世代、ゼブラ柄なのが第二世代、ブラックが第三世代と呼ばれています。
第一世代と第二世代はf値が2.8となっていますが、第三世代は2.4にされたという経緯があります。
絞りは開放F2.4~F22となっていて、18cmの最大接写時においてもF2.4での撮影を可能としています。
この高い能力もあって、Flektogonの中でも屈指の人気のあるモデルとなっています。
ピントは広角レンズでありながら開放からシャープですがボケが柔らかく、F値にかかわらず周辺の流れが少なく安定感があります。
ヘリコイドリングはギザギザとした形状で、ホールド感が高いのも特徴です。
レンズマウントはM42マウント。
マウントアダプタを介してSONY製のカメラや、PENTAXのカメラに搭載可能で、脱着が多少面倒ですが美しい写真撮影を行うことができます。