2010年にコシナから発売されたMakro-Planar T* 100mm F2 ZF.2は、カール・ツァイスブランドのレンズの中でも最高といわれる中望遠マクロレンズです。
ニコンFマウントに対応しており、ニコンのD850などのフルサイズ一眼レフで使用できるほか、DXマウントのAPS-Cサイズの一眼レフでも使用できます。
2007年に発売された先代モデルのZFから改良されCPUを搭載したため、Exifが利用可能になっています。
それ以外の基本的な性能はZFから変わっておらず、フォーカスはMF専用でレンズ構成は8群9枚のプラナー構成、最短撮影距離は0.44mとなっています。
また、最大撮影倍率は等倍ではなく1:2倍であるため、マクロレンズというよりは、被写体に寄れる中望遠レンズに近いスペックです。
マクロレンズとしては若干欠点もあるこのレンズですが、ポートレートやスナップなどではその解像度の高さが威力を発揮し、発色性の良さと独特のとろけるようなボケも相まって、繊細で艶のある素晴らしい描写を楽しむことができます。
至高のレンズとして名高い先代モデルのMakro-Planar T* 100mm F2 ZFから進化をとげたMakro-Planar T* 100mm F2 ZF.2は、最高峰の中望遠マクロレンズの名に恥じない素晴らしい描写力を備えているレンズです。
現在は中古でしか手に入りませんが、中古市場でも非常に人気があり高値で取り引きされています。